薬膳って料理のことだけじゃなかった|学び始めて驚いたことと、早くも混乱していること
さあ遂に第1回目の授業が始まりました。先生がホワイトボードに授業内容を貼り出していきます。
薬膳・方剤・鍼灸・・・。薬膳漢方検定で学んだ「寒・涼・平・温・熱」も掲示されました。
手持ちの中医学入門本と薬膳漢方検定でざっくりと勉強していたので、食材には中医学の考え方を元に色んな性質があることは大まかには知っていました。
しかし、それだけで終わる訳がないんですよね・・・。机に積まれた教科書の量がそれを物語ってます。そして、

中医学の中に含まれる色んな学説・・・。陰陽五行・四気五味(五気六味)・帰経・蔵象学説・・・今日はさらっと聞き流してくれていいって先生は言うけど、うん、言語として脳内に到達する前に右から左に流れてってます・・・(苦笑)
本当に、本当にざっくり言うと
「薬膳は<中医学>の理論をもとにした中医学体系の中の養生法の一つであり、病気の予防や健康増進と治療を目的とした、その人の体調や症状、体質などを基に処方するオーダーメイドの食事」
だいぶ端折ったけどざっくりになってない(苦笑)
そういえば、五味も「酸・苦・甘・辛・鹹」も六味「酸・苦・甘・辛・鹹・淡」に増えとるがな(笑)
よくあるセミナーだと、美肌や老化防止、梅雨のだるさを解消する、などのテーマに合わせて調理を中心に和気藹々とさらっと食材の効能あたりを学んで・・・って感じなんだけど、本来の薬膳は鍼灸、按摩、気功と同じ様に中医学という大きな医学体系の治療法の一部なんですね。
看護職でも針刺しの技術だけじゃなくて、土台に膨大な看護学・病理学・解剖生理学・薬理など、色んな科目を勉強します。その上で実技として穿刺(針刺し)や体位交換などの介助など、諸々を身につけて行きます。
中医学は膨大な臨床データの海
そう、私が踏み入れたのは
「数千年に渡って蓄積された膨大な中医学の臨床データの海。」
薬膳は料理そのものというより、中医学の考え方をもとにした「食材の選び方」が重要だと気付きました。
で、その食材を選ぶための知識量がものすごい必要なんですよね・・・。
( ̄д ̄)
整体観念、弁証論治、陰陽五行学説、病因弁証、、、八綱弁証・・・まだまだあります。
焼肉定食 弱肉強食 ←これは冗談ですが(笑)
他にも、五気六味、帰経、効能、弁証……と、覚えることの多さに早くも混乱しています。
午前中は中医学の勉強ですが、午後は食薬方剤学という食材の分類、性質、効能などを勉強して行きます。
超有名どころでは「生姜」「大葉」「ねぎ」これらは体を温めてくれる効能があることは多くの人が知っています。食薬学はさらにそこから突っ込んで食材一つ一つを分解して理解していく学問です。
例えば「生姜」「葱(の白い部分)」「薄荷」「葛根」は解表類という大きな分類に属しています。解表類というのは汗を出して病気の原因となる「邪気」を駆逐して、体の中と表面の防衛力を調節して表証(体の表面(皮膚とか筋肉、経絡)や風邪なんかの初期状態)を治療するものです。
ざっくり言うと「体の表面や浅い所にとりついた邪気を発散させて取り除く」って感じ。
風邪の初期のように、寒気がしたり、発熱したり、体の表面に症状が出ている時に使われる考え方です。
その中でも、体を温めながら発散させる辛温解表類と、熱っぽさを冷ましながら発散させる辛涼解表類に分かれています。
因みに「生姜」「葱(の白い部分)」は辛温解表類、辛味と体を温める働きを持っています。主に冬風邪の時に生姜湯などで馴染み深い種類です。
そして「薄荷」「葛根」は辛涼解表類、辛味で熱を発散させて涼の性質で体を冷やす働きを持っています。こちらは春夏に多い風邪タイプ向けで、薄荷は熱を冷ましてのどの痛みをとったりする効能がある食材です。同じ解表類でも色々個性が有るので単純にまとめられないんですよね( ;∀;)
こういう色んな性質と効能を覚えていく学問です・・・。
薬膳師への道は今始まったばかり
食材の性質と効能を深く深く知っていくことで、この証(タイプ)の人にはこの食材をチョイスね。と選べるようになるのでしょう。
あの、中国とか台湾とかの漢方薬局とかで膨大な生薬の棚からホイホイと雑に生薬を選んで
「あんたの症状にはこれね、ハイこれ煎じて飲んで」
って感じで選び出すイメージです。ヤバいかっこいい(*´▽`*)
いや、ちょっと待って、、、(´゚д゚`)
1年で全部覚えられるの???これ??
他にも帰経とか色々食材の個性を覚えていく作業がありますので、約20回の授業じゃ足りないよ・・・とすら思ってます。
もちろん通学コースには調理実習があるので、実際に食材を見て、調理して学ぶ機会もあり、その時ばかりは皆さんキラキラしてます(笑)私は料理が下手な部類なので皆さんの手際の良さに感心しきりです。
実食しながら生徒の皆さんがこの学院を選んだ切っ掛けなども聞かせて頂いて、皆すごいな・・・と感心しました。私やっていけるのか・・・!?と不安になりましたわ
( ;∀;)
その頃には体調不良も少しずつ快方に向かっていました。気持ちが高揚していたせいかもしれません。
でも帰りは指定席で座って帰りました・・・体力温存で(笑)
第1回目の授業はこれから覚えるべき内容の膨大さに驚き半分、これらをすべて統合して一つの体系として理解できるのかという混乱と、元々好きだった中医学への知識欲を満たせるワクワク感もちょっと感じる私でした。
